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LPGマーケットレポート

No.176

2017年11月27日 発行

株式会社ジャパンガスエナジー

*本レポート内容は、弊社供給部の発行日現在の見解を記載したものです。

1.海外LPG市況概観 

 12月CPの発表は11月30日(木)に予定されています。これに先立ちアラムコのターム契約者に対する適正CPのヒアリングの1回目が11月24日(金)に行われ、プロパンは$585/MT〜$590/MT、ブタンは$565/MT〜$580/MTで返されています。なお2回目はCP発表前日の11月29日(水)に行われます。$585/MT程度のプロパン価格は依然としてAL比で110%を超える水準であり、LPGの独歩高の状況が継続しています。またブタンについてもインドなどブタン需要家からの引合いが鳴りを潜めていることから、プロパン対比で$20/MT程度のブタン安のマーケットとなっています。このままブタン安でCPが決定されると実に2012年12月CP以来、5年ぶりのプロパン高・ブタン安となります。

 今後のマーケットについてですが、まず原油については、11月30日にウィーンでOPEC総会が予定され、この場で2018年3月末で期限を迎える協調減産の延長の是非がOPEC加盟国・非加盟主要産油国とで話し合われます。OPEC加盟国からは概ね2018年末まで9ヶ月の延長を容認する姿勢が目立ちますが、ロシアについては延長に対する意見をまだ明確に示すことはなく慎重な姿勢を取っていますが、期限延長へのマーケットの期待感がすでに足元の原油価格に概ね織り込まれているものと考えます。このため原油価格は地合いが強く11月22日のWTI原油先物は約2年5か月ぶりとなる$58.02/バレルの高値を付けています。一方LPGは現物カーゴの商談については12月後半着の最終局面となっていますが、潜在的に売り物は多く、需給は引き締まっていない様に映ります。一方でCP先物は買い支えられ上述のとおりAL比でも110%超の価値を現在のところ維持していますが、CFRカーゴのプレミアムは、12月CP先物価格から逆算するとCP+一桁台($6〜$8/MT)程度と非常に低い水準で商談が展開されています。このため引続きバイヤーはCPベースのFOB玉を買い、フレートを支払っての調達よりも、CFRカーゴでの調達を志向する環境となっています。ただしマーケットでは引続き12月後半着カーゴへの買い気を見せるバイヤーも複数居り、CP発表日まではまだ数日取引があることから、この間にトレーダー等から強い買い唱えが入った場合には、さらに上値をうかがう可能性もあると考えます。

 フレートについては、バルチックで$30/MTを挟んでの上げ下げとなっています。CFRカーゴを志向する環境のため上値は重く、またMB価格も高止まりしているため、フレートに下げ圧力がかかりやすいため、今後も大きく上げる可能性は低いと思われます。

①バルチック指数推移
②CP先物と北海ブレント原油市況
③プロパン先物市況(11月24日時点)

2.LPGマーケット指標 

LPG公式販売価格

LPG公式販売価格

CP推移

※AL比…アラビアンライトとの熱量等価比(%)

CP推移

CP推移グラフ

CP推移グラフ

LPGスポット市況・MB推移

LPGスポット市況・MB推移

直近1ヶ月の原油市況
(米ドル 1バレルあたり)

直近1ヶ月の原油市況

直近1ヶ月の船舶油市況
(米ドル 1トンあたり)

直近1ヶ月の船舶油市況

【JGEフレート】

  2017年 8月   プロパン 5,600円/㌧   ブタン 4,900円/㌧

  2017年 9月   プロパン 5,500円/㌧   ブタン 4,800円/㌧

  2017年10月  プロパン 5,600円/㌧   ブタン 4,900円/㌧

  2017年11月  プロパン 6,000円/㌧   ブタン 5,200円/㌧