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LPGマーケットレポート

No.173

2017年9月26日 発行

株式会社ジャパンガスエナジー

*本レポート内容は、弊社供給部の発行日現在の見解を記載したものです。

1.海外LPG市況概観 

 10月CP発表が間近に迫ってきました。9月28日(木)に発表となる予定ですが、これに先立ち恒例のアラムコからターム顧客に対する適正CPのヒアリングの第一回目が22日に行われています。プロパンは$530/㌧.$540/MT、ブタンはプロパンの$5/MT安.フラットで返されています。なお二回目は明日27日に行われる予定です。さて足元のLPG先物価格は大変加熱しており、昨日のバリューで$560/MT台半ばまで急騰しています。またCP発表までは本日、明日と二営業日を残しており、ここからもう一段の高騰を見せる余地がまだ残っていることになります。

 今回の急騰の要因を時系列で追ってみますと、まず9月初.中旬にかけてはハリケーン・ハービーの影響により8月25日頃から10日間程度米国からの輸出が滞り、10月極東着カーゴの供給不足懸念が出たことを背景に現物価格が上昇し、中旬以降は原油先物価格も足場がしっかりとした状況が鮮明となり昨日はWTIが約5か月ぶり、ブレントについては2年ぶりの高値で終え、LPG価格もこれにサポートされていると言えます。また米国プロパン価格が10月以降の需要期入りを間近に控え昨年同期比で約20%在庫が低い(昨年:800万㌧、今年:650万㌧)ため、低在庫懸念が支配的/価格高騰となっている折に、9月15日時点のプロパン週在庫が積上げの市場予想に反し、取崩しとなったことを契機に、さらにもう一段スパイクして高騰。加えて先週後半より10月後半着現物カーゴの最終商戦でトレーダー勢がショートカバーのため高値買い唱えを連続で入れており、上昇のスパイラルが継続しています。

 米国・アジアマーケットについては取引時間に時差がありますが、一方が上昇を見せるとすぐに他方が追随するというマーケット環境になっています。米国についてはサポート要因が在庫レベルという一朝一夕には軟化するものではないため、このまま高値を維持して需要期に向かっていくことも考えられます。LPGの先物カーブは期近高・期先安のバックワーデーションとなっており、手前の需給がタイトであることを示しています。10月CPは足元の先物価格である$560/MT半ば.もう一段上げたレベルでの決定。また10月CPが決定した後、限月が11月CPに移行すると11月CPも10月CPと同等に引き上げられる可能性が高いと考えます。

①バルチック指数推移
②CP先物と北海ブレント原油市況
③プロパン先物市況(9月25日時点)

2.LPGマーケット指標 

LPG公式販売価格

LPG公式販売価格

CP推移

※AL比…アラビアンライトとの熱量等価比(%)

CP推移

CP推移グラフ

CP推移グラフ

LPGスポット市況・MB推移

LPGスポット市況・MB推移

直近1ヶ月の原油市況
(米ドル 1バレルあたり)

直近1ヶ月の原油市況

直近1ヶ月の船舶油市況
(米ドル 1トンあたり)

直近1ヶ月の船舶油市況

【JGEフレート】

  2017年7月  プロパン 5,600円/㌧   ブタン 4,900円/㌧

  2017年8月  プロパン 5,600円/㌧   ブタン 4,900円/㌧

  2017年9月  プロパン 5,500円/㌧   ブタン 4,800円/㌧